手術ナビ用簡易計測システム

外科手術ナビゲーションシステムに必要な、臓器形状、位置等を計測するシステムです。

外科手術の世界では、今、ICT技術を駆使した医療用ナビゲーションの導入が活発になっていますが、真のナビゲションサージェリーは未だ広く実用化されていません。本システムはそのナビゲーションの根幹となる位置情報「レジストーション&トラッキング」の計測を簡易に実現する画期的なシステムです。

機器概要

  • 事 業 主 体 名 : 株式会社ネクステッジテクノロジー
  • 事業期間 [分類] : 2016.11 - 2017.3 [技術開発等]
  • 参 加 団 体 名 : 筑波大学、他

「手術ナビ用術中簡易計測システム」が
解決してくれること

最先端ICT医療の2歩も3歩も先を行く、
より安全で正確な手術ナビゲーションを可能に!

最先端の腹腔鏡手術の現場では、現在、医師がコンピュータ上で事前に手術シミュレーションし、準備した画像などを腹腔鏡画像の上にオーバーレイ表示したり、それらの画像をマウスやキーボード等を用いずにタッチレスで操作できるシステムを導入しています(弊社「aeroTAP(エアロタップ)」により実現)。また、術者の隣に指導的医師や術者と同レベルの知識と経験を持つ医師が、術野に合った的確なオーバレイ画像を提供したり、次に行うべき手順や手技を術者に先立ってコンピュータ上でシミュレーションした結果を同時に表示するシステム( aeroDRAW)を提供しています。本開発は、弊社の持つ独自技術と豊富な経験を、最先端の手術ナビゲーション支援技術に応用、展開する新たなテクノロジーの開発です。

執刀の位置決め等の情報を常にフィードバックして、
より安全な手術を誘導!

手術ナビゲーションを進化させることは、術者やそのスタッフが術中に変化する位置や周辺を迅速かつ的確に把握することを可能にし、外科手術の安全性を高めるだけでなく、若手の外科医を育てる教育的ツールとして活用したり、将来の遠隔手術への応用など多くの分野で期待が持たれています。
これまでの試みでは、手術の方法が煩雑になったり、高価な設備を必要としたり、技術精度に問題を抱えるなど、有効な解決策が見いだせませんでした。本開発は、 3D計測可能なマーカーガーゼと3Dカメラを用いて、位置情報をリアルタイムに3D計測し、イメージ処理するもので、革新的なシステムとなります。

株式会社ネクステッジテクノロジーが考える、ものづくり 医療現場と手を携えて、ともにICTの普及に歩む。

医療現場に向けてという視点では、コンピュータに精通することが医療ではないわけですから当然のことなのですが、まだまだ最新のICT技術が医療現場で十分に活用されていないという場面に何度か遭遇しました。
弊社は、そうした医療現場の実情を踏まえて、「手を携えてともに歩んでいくこと」、これを常に念頭に置いて日々の業務を推進しています。

代表取締役 坂本 堪亮 氏

自分たちなら、術中最先端ナビシステムを開発できると確信した。

「aeroTAP」によるタッチレス医療画像の操作

01.

当社は、ICTを用いた最先端外科手術を推進する筑波大学消化器外科と、医工連携共同開発研究を進めて参りました。この間、タッチレスインターフェイスシステム「aeroTAP」を外科手術室で稼動することで、肝臓変形エミュレーションやDICOM(医用画像)ビューアを術中にタッチレスで操作可能としました。さらに、同システムを介して熟練術者が、経験の少ない術者に対してタッチレスでリアルタイムにアノテーションをしながら教育できるような環境を実現してきました。こうした経験から、更なる高機能手術ナビシステムを開発できると確信しました。

開発でどんなところが
大変でしたか?

テーマが、「手術ナビゲーション」という、かなり壮大なもの。全部を、わたしたちだけでは出来ません。市場を調べながら、弊社の技術で出来るところをやっていますが、会社自体の規模が小さくて、なかなか思ったように時間を取れません。リソースの問題は大きいです。iGNTの活用によって解消できるのではないかと、すごく楽しみにしています。

02.iGNTはどのような形で
役立ちましたか?

資金援助の面で、特に役に立ちました。というのが、日ごろから筑波大学病院の先生と、協力研究を行っていて、頂いたニーズに対して技術を提供していました。それらは全て、自社の研究開発費から捻出していました。自己負担でやるというのはとても大変なのですが、今回iGNTに認定されることで、ボンと後押しして頂けたと思います。

03.今後、どのように発展して
いきたいか聞かせてください。

会社が存在している意義というのは、社会へのフィードバックだと考えます。まだ小さい会社ですから、周りの企業と関わりながら自分たちの技術を提供していきたいです。手術ナビゲーションをやっている会社自体、ごく数社程度で、本当に先端分野です。実用化というところでは、すぐに市場があるわけではありません。IT分野で5年先の仕事をやる会社さん自体、あまりいませんし、このモデルが広まれば、社会的な貢献になると考えています。

期待される導入効果

手術中の距離、寸法の計測に有効。

手術中には、病変の大きさや臓器の長さ、距離などの測定が必要になることがあります。正確な手術を行う上で非常に重要なことです。測定マーカーとなるガーゼと3Dカメラを活用した簡便な方法でコンピュータ上で計測し、記録できることは、円滑な安全、確実な手術に大変役に立ちます。

手術ナビゲーションに有効。

昨今では、ICT技術を活用して手術前に詳細な手術プランニング、手術シミュレーションを行うことが増えてきました。特に肝臓手術では保険適用となってからは必須になっています。この新しいシステムはさらに一歩進んだ手術ナビゲーションに活用可能な画期的なシステムとして期待されます。

機器への問い合わせ